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2025.04.30
美しい輝きが魅力のシルバーアクセサリー。しかし、時間が経つと黒ずみやくすみが発生することがあります。「この変色の原因は?」「どうすれば落とせる?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ネックレスやリングなどのシルバー製品が黒ずんでしまう主な原因や、家庭でできる黒ずみの落とし方を詳しく解説します。また、黒ずみを防ぐための保管方法や日常のお手入れについても紹介するので、大切なシルバーアイテムを長持ちさせたい方はぜひ参考にしてください。
シルバー製品の黒ずみ・くすみの原因は、主に硫化と塩化が挙げられます。錆びのようにも見えますが、シルバーは基本的には鉄のような錆びが発生しない素材のため実際は硫化もしくは塩化が原因です。
シルバー製品が黒くなる原因の一つが硫化です。これは、シルバーが硫黄成分に反応して変色してしまう現象です。硫黄成分は空気中にも含まれているため、空気に触れた状態で保管しておくだけでも変色につながります。身近なものでは、一部の洗剤や、ゴム製品などに含まれる微量の硫黄成分にも注意が必要です。
また、皮脂や汗にも硫黄成分が含まれているため、ネックレスのチェーンのように肌に直接触れる部分は特に変色しやすい傾向にあります。シルバーアクセサリーを身につけたあとは、付着した皮脂や汗をよく拭き取りましょう。
シルバー製品が黒くなる原因として、塩化も挙げられます。これは、シルバーが塩素成分と反応して変色してしまう現象です。塩化による黒ずみは、硫化による黒ずみよりも落としにくいのが特徴です。
身近なものでは、塩素系漂白剤やカビ取り剤、消毒液などが挙げられます。プールや温泉にも塩素が含まれているため、シルバーアクセサリーをつけたままプールに入ったり入浴したあとは、放置せずによく拭き取っておきましょう。
シルバー製品の黒ずみ・くすみはさまざまなアイテムで落とせます。
重曹が第一に挙げられることが多いですが、どのご家庭にもある塩やお酢などでも代用可能です。また、シルバー製品専用のクリーナーやクロスが用意できれば、より効果的に黒ずみを軽減できるでしょう。
ただし、いぶし銀加工がされた製品のような一部のシルバー製品は、これらの方法で傷がついたり素材を傷める可能性があります。事前に目立たない部分で試してから行うなど工夫して試してみてください。
熱湯と重曹にシルバー製品を浸けて黒ずみを軽減する方法です。重曹は弱アルカリ性の性質を持ち、シルバー表面の硫化銀を分解する働きがあります。重曹とアルミホイルの酸化還元反応により、黒ずみが軽減される仕組みです。
塩水とアルミホイルを使い、シルバー表面の硫化銀を還元して黒ずみを軽減する方法です。塩水とアルミホイルの化学反応により、黒ずみが軽減される仕組みです。
シルバー製品をお酢に漬けて黒ずみを軽減する方法です。お酢は酸性の性質を持ち、硫化による黒ずみを溶解する働きがあります。
歯磨き粉に含まれる研磨剤で、シルバー表面のくすみを磨いて落とす方法です。簡単ですが、やり方によってはシルバーを痛めてしまう可能性があるため、なるべくほかの方法を優先するのがおすすめです。歯磨き粉を使う場合は、ジェルタイプや研磨剤が少ない歯磨き粉を選んでください。
シルバー製品専用クリーナーは、黒ずみやくすみを効果的に除去するために作られたアイテムです。液体タイプとポリッシュ(研磨剤入りクリーム)タイプ、クロスが代表的で、それぞれ使用方法や特徴が異なります。
専用クリーナーはシルバーに適した成分で作られているため、効果的に黒ずみを落とせます。ただし、パールや宝石が付いたジュエリーには使用できない場合があるため、事前に注意書きを確認してください。
液体タイプはシルバー製品を浸して使います。チェーンや細かい装飾があるアクセサリーにおすすめです。
ポリッシュタイプはポリッシュをつけた布でシルバー製品を磨いて使います。くすみをしっかり落としたい場合におすすめです。ただし、細かい傷がつく可能性があるため、使用時は注意が必要です。
特殊な薬剤が染み込んだシルバー製品専用クロスで、水や他の洗浄剤を使わずに磨く方法です。
専用クロスには黒ずみや汚れを吸着する成分が含まれているため、乾いた状態のまま使用してください。汚れが目立ってきても洗わずに、新しいものに交換しましょう。また、強くこすりすぎるとシルバーに傷がつく可能性があるため、やさしく磨くことが大切です。
シルバー製品の黒ずみ・くすみを防ぐ保管方法を紹介します。
シルバー製品をきれいに保つためには、空気との接触を極力減らすことが大切です。密閉できるケースや袋に入れて保管することで、変色のリスクを抑えられます。
例えば、小さな密閉袋を使って中の空気をできるだけ抜いて封をすることで、空気中の成分との反応を防げます。また、内部が布張りになっているジュエリーケースもおすすめです。小分けのケースなら、シルバー製品同士の摩擦を防ぎながら保管でき、変色や傷がつくリスクを減らせます。
なお、チェーンタイプのアクセサリーを保管する際は、できるだけ伸ばした状態にしておくと、絡まりを防ぎつつきれいな状態を維持しやすくなります。
シルバー製品は、紫外線や高温多湿の環境での保管を避けることも重要です。シルバーは空気中の成分と反応しやすく、特に湿気が多い環境では変色が進みやすくなります。
例えば、梅雨の時期や浴室近くにシルバーアクセサリーを置いておくと、湿気の影響で黒ずみが発生しやすくなります。そのため、保管の際は風通しのよい場所を選ぶのがおすすめです。
また、紫外線もシルバーの輝きを損なう原因の一つです。直射日光の当たる場所に長時間放置すると、化学変化が進み変色やくすみが起こる可能性があります。特に、窓際は紫外線が強く当たりやすいため避けるとよいでしょう。光を通さないジュエリーボックスや布製の袋に入れて保管すると、光の影響を抑えられます。
シルバー製品は、日常的にお手入れをするのがおすすめです。シルバーは、空気中の成分や皮脂などと反応すると黒ずみやくすみが発生しやすくなります。使用後はやわらかい布で傷つけないように拭き取るのが基本です。特に、長時間身につけた後は汗や皮脂が付着しやすいため、乾いた布やシルバー専用クロスで丁寧に磨くと輝きを維持しやすくなります。
黒ずみが目立ち始めた場合は、専用のクリーナーやポリッシュを使うと効果的に黒ずみを落とせます。ただし、強くこすりすぎると表面を傷つける可能性があるため、やさしく丁寧に扱うことが大切です。適切なお手入れを続けることで、シルバー製品の輝きを長く保てるでしょう。
シルバーアクセサリーは、水仕事や入浴時には外すのがおすすめです。シルバーは、特に温泉やプールの水に含まれる硫黄や塩素と反応すると、黒ずみや変色が進みやすくなります。石鹸やシャンプー、洗剤に含まれる成分が表面に残ることも、輝きを損なう原因の一つです。
さらに、水に長時間さらされることで表面がくもりやすくなり、小さな傷がつくこともあります。特に、指輪やブレスレットなど手を洗う際に頻繁に水に触れるアクセサリーは注意が必要です。水仕事や入浴時はアクセサリーをつけっぱなしにしないことで、輝きを長く維持できるでしょう。
シルバー製品は、硫化や塩化によって黒ずみやくすみが発生するため、適切なお手入れや保管が重要です。黒ずみを落とすためには、重曹や塩などの身近なアイテムを適切に使用するか、専用クリーナー・クロスを活用するのがおすすめです。ただし、使い方によってはシルバーが傷つく場合もあるので注意してください。
また、保管の際は密閉できる袋やケースに入れて、紫外線や高温多湿を避けることも重要です。さらに、水仕事や入浴時は外す習慣をつけることで変色が起こりにくくなります。適切なお手入れを行い、大切なシルバー製品を美しく保ちましょう。