コラム詳細

エルメスのボリードは、今では当たり前となったファスナーを付けたバッグとして、世界で初めてつくられたことで知られています。

100年の歴史を持ち、ファッション業界でひとつのスタンダードを作り出したボリードは、バーキンやケリーに比べて手に入れやすい価格であることも人気のひとつです。

でも実際のところ「エルメス ボリードの定価ってどれくらい？」「人気のモデルはどれ？」など疑問に思うことも多いです。

そこで今回は、エルメスのボリードの定価について詳しくご紹介。合わせてエルメス ボリードの人気の理由や買取価格も解説します。


 

エルメス「ボリード」とは？

1923年に「ブガッティ」という名前で発表され、「走る宝石」と称された高級車ブガッティが由来となります。

ブガッティのラジエーターグリルに似た楕円形の形から、後に楕円形のバッグを「ブガッティ型」と呼ばれ広く知られるようになると、エルメスは差別化のために「ボリード」へと名前を変えました。

「ボリード（Bolide）」とはフランス語で「レーシングカー」を意味し、馬車から自動車へと移り変わる時代の流れを表した名前と言えます。

ボリードとボリード1923

長い歴史の中で数多くのボリードが生まれましたが、近年広く知られているのは「ボリード」と「ボリード1923」になります。

現在の2024年秋冬では「ボリード」の製造はないと発表されていますが依然として人気は高く、「ボリード1923」との違いをご紹介します。

1️⃣デザインの特徴

正面中央上部に「マカロン」と呼ばれる楕円形のレザーパッチがあり、本体左右の端から端にかけて、台形を描くようにステッチが施されているのが「ボリード」の特徴となります。

「ボリード1923」は発表当時のボリードを意識したようなシンプルな外見で、マカロンもステッチも施されていません。

また、特に「ボリード 27cm」は比較するとハンドルが長く、縦に長いような印象となるためスポーティなルックスになっています。

2️⃣ファスナー

近いサイズ感の「ボリード 27cm」と「ボリード1923 25cm」、または「ボリード 31cm」と「ボリード1923 30cm」を比較すると、ファスナーの取り付け位置が異なります。

ボリード1923ではファスナーが深く取り付けられているため、物を出し入れする際大きく開けることができ、実際に使用する上で重要なポイントです。

3️⃣素材

• ボリード
  27cmでは基本的に型崩れのしにくい硬い素材の「ヴォー・エプソン」の作りがほとんどで、稀に柔らかなスムースレザーの「ヴォー・スイフト」や「アリゲーター・クロコダイル」に代表されるエキゾチックレザー等が使われることもあり、適度なフォーマル感を演出します。
  31cmより大きなサイズになると「トリヨン・クレマンス」などの柔らかい素材での作りがほとんどとなり、型崩れを楽しむようなカジュアルな印象が強くなります。

•  ボリード1923
  約18cmのミニではアクセサリーのような印象も強く、サイズも小さいことから比較的多くの革で作られます。
  柔らかな牛革の「ヴォー・エヴァーカラー」や山羊革の「シェーブル」、ワニ革の一つである「アリゲーターマット」やダチョウの「オーストリッチ」と言った高級素材のものも稀にあります。
  25cmや30cmでは「ヴォー・エプソン」での作りが基本となり、35cmより大きくなるとボリード同様、柔らかい素材での作りがほとんどとなります。

エルメス ボリードの定価情報

前述の通り、2024年秋冬のコレクションでは「ボリード」は製造されていないため、「ボリード1923」の定価をご紹介します。

現在のサイズ展開として、約18cmのミニ、25cm、30cmとなります。

また今季では「ボリード リラックス」と呼ばれる45cmもあるので、併せてご紹介します。

エルメス ボリードの特徴と人気の理由

ボリード1923 25cmやボリード 31cmといった基本的なサイズはマチがあまりなく、またファスナーを閉めるため容量はあまり大きくありません。携帯やお財布、化粧ポーチなどが上品な外見をキープできるサイズ感と言えます。

ですがフラップやベルト、特殊な金具での開閉といったクラシカルな印象の強いエルメスのバッグにおいて、「ファスナーを開閉するだけ」という最もシンプルで機能的なボリードは世代を問わず人気があります。

ハンドバッグとして手で持つほか、腕にかけることはもちろん、ショルダーストラップで肩からかけられるところもポイントです。

バーキンやケリーほど主張することがなく、ピコタンほどカジュアルダウンし過ぎない「ちょうどよさ」がボリードが選ばれ続ける最大の理由と言えます。

また主に男性をターゲットにした45cmでは遊び心溢れるコレクションも多く、野球ボールをイメージさせる「ボリード ベースボール」や、サメをモチーフにした「ボリード シャーク」など、話題性溢れるデザインもボリードが愛される理由です。



 

おたからやでの「エルメス ボリード」の参考買取価格

※状態や付属品の有無、時期によって価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

• コメント
  エルメスのボリードは、使い勝手の良さから世代を超えて根強い人気を誇ります。
  近年では「ボリードオンホイールズ」と言った、タイヤの付いた車を思わせる「ボリード」と言う名前に相応しい斬新なコレクションも発表されており、世界中で話題となりました。
  マカロンのあるボリードも、ブガッティを彷彿とさせる1923も、定価を含め買取価格や中古市場でも年々上がっているので、少しでも興味のある方はお気軽にご相談下さい。

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