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2024.10.02
パテック フィリップの時計に興味があり、人気モデルについて詳しく知りたいという方も多いのではないでしょうか。
パテック フィリップにはノーチラス 5711/1A-010などの人気モデルがあり、中古市場でも高値で取引されています。取引相場を調べておくと、売買の参考になるでしょう。
今回は、パテック フィリップの特徴や魅力を解説したうえで、人気モデル20選を紹介します。また、人気モデルを入手する際の注意点も解説します。
パテック フィリップは1839年、スイス創業の時計メーカーを前身とする老舗ブランドです。
「世界三大時計」の一つに数えられており、スポーツウォッチやドレスウォッチを含む人気モデルを多数取りそろえています。パテック フィリップを代表するモデルとしては、ノーチラスやカラトラバなどが挙げられます。
ここでは、パテック フィリップの腕時計の特徴や魅力について見ていきましょう。
高級時計ブランドのメーカー保証期間は、2~8年程度が一般的です。
一方、パテック フィリップでは永久保証を掲げており、古いモデルであっても正規サービスセンターで修理やオーバーホールを受けられます。適切なメンテナンスを受けながら使えば、一生モノとして愛用できます。
ただし、オーバーホールや部品交換で30万円以上、ケース交換で100万円以上かかる事も珍しくはありません。パテック フィリップのような高級腕時計を買う際は、維持費についても知っておく必要があるでしょう。
パテック フィリップは、老舗ブランドのなかでも卓越した技術力があることで知られています。
パーペチュアルカレンダーやミニッツリピーターなどの、複雑機構を搭載したモデルをシリーズ展開している事からも、技術力の高さがうかがえるでしょう。
一般的なメーカーでは、シリーズ内のハイエンドラインのみに複雑機構を搭載して販売しています。
また、パテック フィリップは機械式時計の全てにジュネーブ・シールを獲得しています。ジュネーブ・シールとは、細かな技術要件を満たさなければ取得できない、腕時計の品質を保証する歴史ある認証制度のことです。
さらに、2009年からはより厳しい独自基準である「パテック フィリップ・シール」を定め、最高峰の品質を保証しています。
パテック フィリップの時計はブランド力や完成度の高さから、資産価値が年々高まっています。
主に富裕層から支持を得ており、購入したパテック フィリップの時計を、市場価値が高まったタイミングで売却する資産運用を行なっている人もいます。
人気モデルのなかには、高いリセールバリューが期待できるものも少なくありません。パテック フィリップは、投資対象として検討する価値があるブランドだと言えるでしょう。
ここからは、パテック フィリップの人気モデルをコレクション別に紹介していきます。
1976年に発表されたノーチラスはパテック フィリップの人気コレクションの一つで、ラグジュアリースポーツウォッチの代表格とも言われています。
ノーチラス最大の特徴は、潜水艦「ノーチラス号」の舷窓に由来する八角形のケースです。そのフォルムは丸みを帯びており、両サイドに「耳」と呼ばれる突起があります。
ここでは、ノーチラスのなかでも高い人気を誇るモデルを5つ紹介します。
2006年、「5711/1A」シリーズが登場し人気を博しました。中でも特に高い人気を誇るのが、ブラックブルーの文字盤を備えた「5711/1A-010」です。
先代の「5711/1A-001」とのおもな違いは、ブレスレットのコマの連結部分がネジからピンに変更されている点です。
なお、「5711/1A-010」は2021年に生産終了となっており、中古市場では1,000万円を超える高値で取引されている希少モデルです。
「5811/1G」は、伝統的なノーチラスのデザインに新たな解釈を加えたシリーズです。
現行モデルの「5811/1G-001」にはホワイトゴールドのケース・ブレスレットとブルー・ソレイユの文字盤が採用されており、ノーチラスらしさを醸し出しつつ新鮮な印象も与えてくれます。
文字盤の中心から外周に向かって濃くなるブラックのグラデーションも特徴的です。
「5726/1A-014」には、年次カレンダーとムーンフェイズが搭載されています。
1976年発表の初代モデルにインスピレーションを得た、ブルーの文字盤が印象的です。文字盤の繊細なグラデーションと、光沢を放つステンレススチールが調和したモデルです。
文字盤のレイアウトにも配慮しており、多機能でありながらノーチラスを象徴する水平エンボス模様の美しさは損なわれていません。
ノーチラスの誕生30周年である2006年に発表されたコレクションの中でも、特に高い人気を誇るモデルです。
ムーンフェイズやパワーリザーブ表示などの機能を搭載しながら、高い技術力で薄型のケースを実現しています。ホワイトゴールドのケースと、ノーチラスでは初となる革ベルトが調和して、洗練された上品な印象を演出してくれます。
ストップウォッチ機能の利用中にリセットが可能な「フライバッククロノグラフ」の機能を備えたノーチラスです。
スチール&ローズまたはホワイトゴールド仕様のケース・ブレスレットがラグジュアリーな印象を放っています。6時位置で12時間計と60分計が同心円状に重なっており、ダイヤルデザインに独特な美しさを与えています。
アクアノートは、カジュアル・エレガンスを体現したノーチラスからのインスピレーションによって、1997年に誕生したコレクションです。
アクアノートのストラップには特殊なコンポジット素材の、トロピカルバンドが採用されています。高い防水性や紫外線耐性、優れた装着感、豊富なカラーバリエーションがこのストラップの特徴です。
また、文字盤には立体的なエンボス加工が施されており、視認性の高さでも評価されています。
アクアノートは、高級腕時計のエレガントさとスポーツウォッチのカジュアルさを併せ持つ、ノーチラスの進化系だといえるでしょう。
ここでは、アクアノートのなかでも高い人気を誇るモデルを4つ紹介します。
アクアノート誕生20周年を記念して、2017年に発表されたモデルです。
サテン仕上げのベゼルやシースルーバックが特徴で、精密な自動巻きムーブメントの律動をいつでも見る事ができます。
ブラック・グラデーションのブルーの文字盤と、ミッドナイトブルーのバンドが調和したデザインからは、カジュアルかつ落ち着いた紳士らしさが感じられるでしょう。
ブラック・エンボスの文字盤と、ステンレススチール仕様のケースがマッチしたモデルです。
文字盤に合わせてストラップにもブラックが採用されており、モノトーンカラーで引き締まった印象を与えています。
2011年に発表された、アクアノートでは初となるトラベルタイム搭載のモデルです。
タイムゾーンで2種類の都市の時刻を確認でき、出発地と現地の昼夜も一目で判別できます。現地の日付がわかる6時位置の指針表示もポイントの一つです。
なお、チョコレートブラウンの文字盤で、上品な印象のローズゴールドモデル「5164R-001」も高い人気を誇ります。
「5167/1A-001」は2007年に発表されたモデルで、ケースサイズが40.8mmあるエクストララージに属します。
先述の「5167A-001」と基本的には同じ仕様ですが、ステンレススチールのブレスレットを採用しており、よりビジネスに適したデザインだと言えます
カラトラバは、1932年に誕生したパテック フィリップのドレスウォッチの代表格です。
ラウンド型のケースと一体化したラグ、太めのレザーストラップなどが特徴で、オーソドックスでありながら気品にあふれています。文字盤はシンプルなデザインで、視認性に優れています。
流行に左右される事なく、時代を超えて愛用できるドレスウォッチの最高峰です。
ここでは、カラトラバの人気モデルを3つ紹介します。
2023年に発表された、ホワイトゴールド仕様の上品なケースが目を引くモデルです。
黒を基調とする文字盤とストラップに施されたレッドのアクセントが、モダンな印象です。従来のカラトラバの印象を塗り替える、革新的なモデルだといえるでしょう。
カラーはレッド(6007G-010)のほか、イエロー(6007G-001)、スカイブルー(6007G-011)があります。
こちらは、クルー・ド・パリ ベゼルが目印の、5119の後継モデルです。
クルー・ド・パリとは、靴の鋲釘を模したホブネイル・パターンのギヨシェ装飾のことです。ベゼルの繊細なデザインによって、カラトラバのエレガントな印象が際立っています。
ムーブメントを刷新し65時間のパワーリザーブを実現していることも魅力の一つです。
2015年に登場したモデルで、カラトラバには珍しいラック・ブラック文字盤を採用しています。
裏側のハンターケースが特徴で、蓋を開けるとサファイアクリスタルの奥にキャリバーが見えます。
ブラックの文字盤にゴールド植字インデックスが映える、シックで洗練された逸品です。
パテック フィリップのコンプリケーションは、複雑機構のいずれかが搭載されたモデルのコレクションです。
パテック フィリップの複雑機構としては、ワールドタイムやデュアル・タイムゾーン、年次カレンダーなどが挙げられます。さらに年次カレンダー搭載のモデルには、月の満ち欠けがわかるムーンフェイズ機能が備わったものも多くあります。
ここでは、コンプリケーションの人気モデルを2つ紹介します。
日付表示機能である年次カレンダーを搭載したモデルです。
文字盤上に曜日と月の指針表示があり、6時位置には日付の窓表示とムーンフェイズが配置されています。38mmのラウンド型ケースはフィット感が良いです。
ミッドナイトブルーの文字盤と、ステンレススチールのコントラストが見事な一本です。
年次カレンダーとフライバッククロノグラフを搭載したモデルです。
ポリッシュ仕上げとサテン仕上げがコントラストを演出するステンレススチール・ブレスレットを採用しています。
オリーブグリーンの文字盤にはリズミカルなパターンのインデックスが刻まれており、スポーティーかつエレガントな印象を与えます。
グランド・コンプリケーションには、パテック フィリップの複雑機構へのチャレンジが詰め込まれています。
同社は創業以来、伝統的な時計製作の技術を発展させ続けてきました。1989年に発表された「キャリバー89」は、現在にいたるまで世界で最も複雑な携帯時計としての地位を保っています。
グランド・コンプリケーションから、パテック フィリップが「雲上ブランド」と呼ばれる所以を存分に感じられる事でしょう。
ここでは、グランド・コンプリケーションの人気モデルを2つ紹介します。
トラベルタイム機構とアラーム機構を搭載した、世界を股にかけて活躍する方に向けたモデルです。
この2つの複雑機構を実現するために、パテック フィリップは新たなムーブメントを開発しました。その開発過程で、同社はアラーム機構に関する4件の特許を取得しています。
星座表やムーンフェイズ表示を搭載したモデルです。
回転する星座表で星の動きを再現する仕様になっており、月の満ち欠けも文字盤上に表示されます。風防ガラスに描かれた楕円は、ジュネーブで観測できる星空を表しています。
ゴンドーロは、リオデジャネイロの著名な販売店、「ゴンドーロ&ラブリオ社」に由来するコレクションです。
20世紀初頭にヨーロッパで流行した、アール・デコにインスパイアされたデザインが特徴です。レクタングラー型やトノー型など、ラウンド型以外のケースを採用したモデルがラインナップされています。
ここでは、ゴンドーロの人気モデルを2つ紹介します。
文字盤の6時位置にスモールセコンドが配された、クッション型のモデルです。
ローズゴールドとブラウン系の配色でまとめられており、エレガントな雰囲気を漂わせています。
108個のダイヤモンドが付いた文字盤フランジが、洗練されたデザインに華やかさを添えています。
ホワイトゴールドのレクタングラー型ケースや、黒のバーで構成されたインデックスがスタイリッシュな印象を与えるモデルです。
192時間のパワーリザーブが搭載されており、12時位置に残量を表示するインジケーターがあります。また、6時位置の指針表示は日付表示とスモールセコンドを兼ねています。
モノトーンのシンプルなデザインで、日常使いに便利な一本でしょう。
1999年に発表された、パテック フィリップ初のレディースコレクションがTWENTY-4です。クォーツ式のムーブメントを採用したモデルもあり、パテック フィリップのラインナップのなかでは比較的安価です。
同コレクションは現代の活動的な女性に向けたもので、ローズゴールド仕様とステンレススチール仕様のケースがあり、ダイヤモンド・インデックスが施されています。
2018年には、ラウンド型ケースに自動巻きムーブメントを搭載した「TWENTY-4 AUTOMATIC」が発表されました。
ここでは、TWENTY-4の人気モデルを2つ紹介します。
ストラップと同じ幅のレクタングラー型のケースを採用し、クォーツ式のムーブメントを搭載したモデルです。
ケースの両サイドには計36個のダイヤモンドが配されており、手首を華やかに飾ってくれます。グレー・ソレイユの文字盤や、パテック フィリップのエンブレムである、カラトラバ十字を施したリューズが、一流のエレガンスを体現しています。
「TWENTY-4 AUTOMATIC」の一つであり、ステンレススチール製のラウンド型ケースを採用したモデルです。
スタイリッシュなデザインでありながら、160個のダイヤモンドが配置されたベゼルにより、高級感のある仕上がりになっています。文字盤の6時位置には日付の窓表示があり、大きなアラビア数字のインデックスが視認性を高めています。
ここからは、パテック フィリップの人気モデルを入手する際の注意点について解説します。
パテック フィリップの時計は、定価の改定が続き値上がりしています。中古市場においては、定価の数倍の価格が付けられているモデルも少なくありません。
中古市場での価格が高騰している理由としては、パテック フィリップのブランド力や技術力に裏打ちされた性能の良さ、高いステータス性などが挙げられます。
また、ノーチラスとアクアノートには一部モデルを除いて購入制限があり、同一モデルを複数購入することはできません。もともとは転売対策として導入されたこの制度は、パテック フィリップの時計をより希少なものにする一因にもなっています。
パテック フィリップの時計を新品で購入できる店舗には、正規店と並行輸入店の2種類があります。購入する際には、両者の違いを把握しておくと良いでしょう。
ここでは、正規店・並行輸入店のそれぞれの特徴を紹介します。
日本もしくは海外のパテック フィリップ正規店であれば、定価での購入が可能です。
お店で時計を吟味できるだけでなく、購入者にはインターナショナルマガジンがもらえるなどのメリットもあります。
ただし、これまでの購入履歴によって予約購入の優先順位は異なります。そのため、正規店でお目当てのモデルを購入できるまでに10年近くかかるケースもあるようです。
並行輸入店とは、海外の直営店や量販店などでバイヤーが買い付けた商品を、日本に輸入して販売する店舗のことです。
定価より安く買える傾向にありますが、為替相場やモデルの需要によっては正規店より高くなる事もあります。
また、並行輸入店で購入する場合は、アフターサービスの有無もチェックしておくと良いでしょう。
為替相場における円安傾向や、投資を目的とした需要の増加にともない、パテック フィリップの買取価格は上昇しています。。
人気モデルなら、より高いリセールバリューも期待できるでしょう。
なお、パテック フィリップをはじめとするブランド時計をなるべく高く売るためには、付属品をそろえておくことも大切です。
保存状態も査定額に影響するので、専用のケースに収納したり、こまめにメンテナンスする事を普段から心がけましょう。
全国約1,200店舗以上を展開する、おたからやなら、最新の相場を熟知したプロの査定士が、適正な査定額を提示いたします。また、販売にコストがかからない分、買取金額に上乗せ還元できるのが「おたからや」ならではのメリットです。
「店頭買取」と「出張買取」の2つの買取方法から選択でき、査定料・出張料などは無料です。ひとまず概算の査定額を知りたい場合には、簡単な項目を入力するだけの「WEB査定」が便利です。
パテック フィリップの売却をご検討の際はぜひ、おたからやにご相談ください。
世界三大時計の一つであるパテック フィリップは、数多くの名作モデルを世に送り出してきました。ノーチラスをはじめ、カラトラバやアクアノートも富裕層を中心に高い人気を得ています。
近年は、購入制限などの影響もあって希少価値がさらに高まり、買取価格の相場も上昇傾向が続いています。
パテック フィリップをはじめとする、ブランド時計の買取実績が豊富な、おたからやで買取査定を試してみてはいかがでしょうか。