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2024.09.11
金は価格が安定しており、低リスクで資産運用ができるといわれています。2023年9月には、金の買取・販売価格ともに1万円を超え大きな話題にもなりましたが、その価値がなくなってしまうことはあるのでしょうか。
金は希少価値の高さや加工のしやすさなどを理由に、古くからその価値が広く認められています。普遍的な価値のある金ですが、金そのものの価値は変わらなくても、世界情勢などによって金相場は常に変化します。
金を保有している方や、金を保有する予定がある方は、金の資産的価値を理解するためにも、金相場が変動する要因について知っておくことが大切です。
今回は、金に価値がある理由や金の相場が変動する要因のほか、なぜ金に安定性があるのかを解説します。
市場での取引などを要因として、金の相場は日々変動しています。しかし、相場が変動しているからといって、金そのものの価値も変動しているわけではありません。金そのものの価値は相場に左右されず、常に高く維持されています。
金の価値の高さは世界共通の認識です。その高い価値から、金は通貨に代わる資産として運用しやすいというメリットがあります。
なぜ金の価値は高いといわれるのでしょうか。その理由には、以下の4つが挙げられます。
人類がこれまで採掘してきた金の総量は約17万~19万トン、金の埋蔵量は約5万~7万トンといわれています。需要に対して埋蔵量が少ない金の価値は高く、将来的には金の希少価値はますます高まると予想されます。
独特の黄金色を持つ金は、古くから装飾品として多くの人に求められ、高い価値を維持してきました。それは現代においても変わらず、金はその見た目の美しさから高い人気を誇り、価値が高く維持されています。
金の特徴は見た目の良さだけではありません。金は加工がしやすいうえ、錆びず、ほとんどの化学物質に反応しない耐久性の高さも持っています。これらの特性から、金はジュエリーだけでなく機械製品などさまざまな用途で活用されており、用途の幅広さから需要が高くなっているのです。
理論上でいえば、金を人工的に作り出すことは可能ですが、金の生産には膨大なコストがかかるため、現実的には非常に困難です。現在市場で取引されている金は、すべて自然界から採取されたものとなっています。人工的に生み出せない金属だからこそ、金の価値はより高いといえるでしょう。
普遍的な価値を持つ金は、資産としても高い価値を持っています。
株式のように、その価値が企業経営に左右されるような資産は、企業の倒産によって一瞬で価値が失われてしまう可能性があります。一方、そのものの価値が変化しない金は、市場での取引価格も安定しており、一瞬で価値が失われるリスクは低いといえます。
金で資金を作るなら、金を購入・売却する最適なタイミングをつかむことが大切です。金相場が高騰したタイミングで売りに出せば、手もとに大きな資金を残せるでしょう。
金そのものの価値は変化しませんが、金の相場は日々変化しています。相場だけを見ると金は不安定な資産だと感じる方もいるかもしれませんが、価格相場が動くタイミングを知っておけば、損失を被りにくくなるといえるでしょう。
金の相場はどのような要因で動くのでしょうか。金相場が動く要因とタイミングを5つ紹介します。
金の価格変動が起こるタイミングはいくつかありますが、第一に挙げられるのは、世界の経済状況に大きな変化があったときだといえるでしょう。
世界的に経済不安や金融不安が広がると、より安定した資産を保有しようと、多くの人が金を購入します。世界経済が安定しているときよりも不安定なときのほうが、金の相場は上がりやすいのです。
近年では、新型コロナウイルス感染症が世界的に流行した際、金の相場は大きく変動しました。特に、流行が拡大した2020年は金の価格が大きく上昇し、2011年以来の高値を記録したほどです。
世界を揺るがす大きな出来事が起こると、金の相場は変動します。新型コロナウイルス感染症が収束し、世界経済が安定するようになれば、逆に金の相場は下がる可能性もあるでしょう。
一般的に、需要が増加し供給が減少すると物の価値は上昇し、需要が減少して供給が増加すると物の価値は下落します。
先述のとおり、金の埋蔵量は決まっています。このままのペースで採掘が進めば、今後金の供給量はますます減少していくことが予想されますが、金の需要が減少することはないでしょう。
供給量が減少すると、金の相場は上昇します。金の需要量と供給量は、相場を左右する要因の一つなのです。
世界にはさまざまな通貨がありますが、そのなかでも経済大国アメリカの通貨である米ドルは、その値動きによって世界経済に大きく影響を与えています。金もまた米ドルの価値の影響を受け、一般的に米ドルの価値が上がると、金価格は下がる傾向にあります。
テロ・戦争・政治的緊張・大企業の倒産などの地政学的リスクの影響により、特定地域や世界の状況が不安定になることでも金相場は変動します。世界情勢に不安定な事態が生じると、リスクヘッジとして金を購入する人が増え、金の需要が高まるためです。
実際に、アメリカ同時多発テロが発生した2001年には、金の相場が大きく変動しました。また、2022年のウクライナ情勢の悪化は、現在進行形で金相場に影響を与えています。
各国の中央銀行が設定する政策金利は、民間銀行の預金金利や貸出金利に影響を与えます。
政策金利が低い場合は、民間銀行はより多くのお金を企業や個人へ貸し出すようになり、市場の資金流通量が増えます。資金流通量が増加すると通貨の価値が下落するため、相対的に金価格は上昇します。逆に、政策金利が高い場合は資金流通量が減少し、金価格は相対的に下落するのです。
世界経済への不安などにより高騰が続く金価格ですが、今後はどのように変化するのか気になるところです。金相場の今後の見通しについて解説します。
金の埋蔵量には限りがあることから、金の希少性は高くなっています。現在は約5万~7万tあるとされている埋蔵量も、年3,000tのペースで採掘すれば、約20年で枯渇してしまうでしょう。
近年の先行き不安から、金の相場は高騰しており、その傾向は続くと予想されています。2023年9月には、金の買取価格が1万円台を更新しました。
相場上昇を期待して金を保有し続けるのも良いですが、今後、世界情勢が安定したら相場が下落する可能性も否定できません。
相場が高騰している現在は、金の売り時だといえます。金を保有している方は、買取価格を参考にしながら、金の売却を検討してみてはいかがでしょうか。
買取専門店「おたからや」では、経験豊富なプロの査定士による金の買い取りを行なっています。業界No.1の店舗数を誇る「おたからや」なら、どのような金でも、納得のいく価格での買い取りをご提案できます。
査定方法は店舗査定、出張査定、メール査定の3つをご用意しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
宝飾品や工業製品としての金の需要は高く、この傾向は今後も維持されるでしょう。そのため、長期的には金の相場は上昇していくことが予想されます。
長期的には相場上昇が予想される金ですが、短期的な金相場の予測は難しいのが現状です。前述のとおり、金相場は経済状況や需要と供給のバランスなどさまざまな要因で変動し、どれか一つの要因を見て、金の相場が上昇する・下落すると一概にはいえないためです。
今後の金の価格推移を見極めるには、金相場に影響を与える要因について理解し、世界情勢や市場を注視していく必要があるといえます。
金は低リスクで資産運用ができるため、初心者の方にもおすすめの投資先だといえます。ただし、金そのものの価値は変化しませんが、相場は常に変動しています。資産のなかでは安定性の高い金ですが、必ずしも相場が安定し続けるとはいえません。特に短期的な相場変動は予想が難しく、世界情勢の変化によって今後相場が大きく動く可能性もあるのです。
金を売却する予定があるなら、金相場の高騰が続く今が売り時といえます。金を保有している方は、ぜひ売却を検討してみてください。