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2024.08.28
今後の金価格は、10年~20年という長い期間で考えると緩やかに上がる可能性が高いとされています。その理由は、金の埋蔵量に限りがあることと、実需が価格を下支えしていることです。
金は宝飾品やコインなどに需要があり、半導体など電子部品の製造にも使われます。また、金は通貨の代替としての役目を果たせるため、各国の中央銀行に保有されています。
特に近年では、新興国などが通貨価値の保全のために金の保有高を増やしており、需要が減るとは考えにくい状況です。
ただし、長期的には上がる可能性が高いとはいえ、金価格が落ち着く、もしくは下落するといったケースも想定しておく必要があります。
金は、株式や債券、あるいは通貨など他の資産と異なり、企業価値や国の信用力によって影響を受けない一定の価値を持つことが特徴です。
そのため、金への需要は、世界情勢が不安定なときに増大します。企業価値の増大が見込め、安心して投資できる状況になれば、投資家は金を手放し、収益を求めて株式などリスク資産への投資を進めるでしょう。
現在問題となっているロシアとウクライナの戦闘状態が解決すれば、いったん金への需要が減退し、金価格が下落する可能性は十分あります。
また、円建ての金価格は、現在の円安トレンドが円高に変わったときに下落するリスクを常に抱えていることも忘れてはなりません。