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2024.08.28
「GMTマスター Ⅱ」は、ロレックスの航空パイロット向け腕時計「GMTマスター」の後継となるコレクションです。機能性の高さから、パイロットはもちろん、世界で活躍するビジネスマンからも人気を集めてきました。
GMTマスター Ⅱの需要は中古市場にもおよんでいます。人気モデルであれば、高値での取引も期待できるでしょう。
本記事では、GMTマスター Ⅱの種類や特徴、中古市場での評価などについて解説します。
GMTマスターには、大きく分けて2つの種類があります。
1つ目は、1955年に発表され、1999年頃まで販売されていた「GMTマスター」です。2つ目は、その後継として1982年に登場した「GMTマスター Ⅱ」で、こちらが現行コレクションとなっています。
まずは、それぞれの特徴について見ていきましょう。
GMTマスターが登場する以前から、ロレックスには「陸」で使うための「エクスプローラー」と、「海」で使うための「サブマリーナー」といった、実用的な腕時計のコレクションが存在しました。
これらに続き、「空」の実用時計として1955年に発売されたのが「GMTマスター」です。
1950年代といえば、旅客機の発展により大陸をまたぐ旅行が活発になってきた時代です。この当時、パン・アメリカン航空は「出発地と目的地の2つの時刻を正確に把握できる時計」を求めていました。
こうした要望を受けて、ロレックスは画期的なパイロットウォッチ「GMTマスター」を開発します。その完成度の高さから、GMTマスターはパン・アメリカン航空の公式時計として採用されました。
GMTマスターは、販売終了までに以下の4世代のモデルが発表されています。
なお、GMTマスター Ⅱが登場したのは1982年です。GMTマスターとGMTマスター Ⅱが併売されていた時期があったため、GMTマスターは「GMTマスター Ⅰ」と呼ばれる場合があります。
本記事でも、便宜上「GMTマスター Ⅰ」という呼称を使用している点をご了承ください。
1982年に、GMTシリーズの上位モデルとして、時針を単独で動かせる機能を搭載した「Ref.16760」が発表されました。これが、GMTマスター Ⅱの初代モデルです。
現行モデルも含めて、GMTマスター Ⅱのモデルは以下のような世代に分けられます。
なかでも、2007年に発表された「Ref.116710LN」は高級感と実用性を兼ね備えており、GMTマスターの人気を高めたモデルとして知られています。
ここでは、GMTマスター ⅡがGMTマスター Ⅰとどのように違うのかを説明します。
GMTマスター ⅠとGMTマスター Ⅱは、見た目では区別しにくいかもしれません。しかし、設定できるタイムゾーンの数に違いがあります。
GMTマスター Ⅰは、常に連動して動く2つの時針を備えており、その一方は24時間で1周する「GMT針」です。24時間の目盛りが入ったベゼルは回転するため、GMT針と組み合わせることで2つ目の時刻を表示できます。
これだけでも、世界を移動するパイロットやビジネスマンには有用な機能だといえるでしょう。
GMTマスター Ⅱでは、さらに別の地点の時刻も表示できます。2つある時針を個別に動かして、時差を設定できるようになっているのです。
針はリューズで調整できるので、飛行機で移動している間に時刻を合わせるのも簡単でしょう。
GMTマスター Ⅱでは、クイックチェンジが廃止されました。
クイックチェンジとは、0時になると瞬時にカレンダーの日付表示が更新される機能のことです。現在でも人気のある機能のため、クイックチェンジを搭載するGMTマスター Ⅰのモデルを探す人も少なくないでしょう。
これに対して、GMTマスター Ⅱの日付表示は0時になっても瞬時には変わりません。ゆっくりと時間をかけて、表示が切り替わっていきます。
機械式時計は、巻き上げられたゼンマイがゆっくりと戻っていく力によって動きます。その駆動をつかさどるムーブメントは、歯車などの多数の部品で構成された精密機械です。そのため、強い衝撃などによって不具合が生じてしまうことも少なくありません。
なかでも繊細なのは、「ヒゲゼンマイ」と呼ばれる部品です。地球の重力や腕の遠心力などがヒゲゼンマイに伝わると、その影響で時計の精度は低下してしまいます。
不具合の原因となるのは衝撃だけではありません。磁気を帯びた部品同士が時計の内部で影響し合い、精度の低下を招く場合もあるのです。そのため、メーカー各社はムーブメントが衝撃や磁気に耐えられるように工夫しています。
GMTマスター Ⅱには、ヒゲゼンマイに耐衝撃性・耐磁性を付加することにより、使用環境による影響を受けにくい高精度なムーブメントが搭載されています。
GMTマスター Ⅱのベゼルには、ロレックスが独自に開発した「セラクロム」という素材が使用されています。セラクロムは非常に硬質で耐蝕性や耐傷性に優れ、艶やかで高級感があるセラミック素材です。
GMTマスター Ⅰのベゼルはプラスチック製だったため、傷が付いたり退色したりといった耐久性の問題がありました。これに対し、ベゼルにセラクロムを採用したGMTマスター Ⅱは、高い耐久性を実現しています。
なお、ロレックスはGMTマスター Ⅱ以降、ほかのモデルにもセラクロムを使用しています。
GMTマスター Ⅱは、GMTマスター Ⅰと比較すると実用性が向上しているといえるでしょう。
前述したとおり、GMTマスター Ⅱでは個別に調整できる2つの時針により、設定できるタイムゾーンの数が増えています。この新機能は、世界を旅する人々に新たな利便性をもたらしました。
クイックチェンジ機能の廃止は、故障発生率を抑えることにもつながっています。
また、自動巻きムーブメントの精度は上がり、ロレックスが腕時計用に考案した防水ケースである「オイスターケース」の性能も向上しました。
外見はGMTマスター Ⅰとそれほど変わらないかもしれませんが、機能面では大きな進化を遂げたのがGMTマスター Ⅱなのです。
GMTマスター Ⅱには、ベゼルカラーとブレスレットのバリエーションが複数あります。ここでは、それぞれの特徴を紹介します。
まずは、GMTマスター Ⅱのベゼルカラーにどのような種類があるのか見ていきましょう。
「青×赤」のベゼルは、半分が青く、もう半分が赤くなっています。24時間で1周するGMT針が昼夜どちらの時刻を指しているのかが、視覚的にわかる仕様です。
このベゼルカラーには「ペプシ」というペットネーム(愛称)があり、GMTマスターを象徴するものとして知られています。GMTマスター Ⅰが販売終了となってからは、GMTマスター Ⅱでも採用されるようになりました。
「青×赤」の配色はやや派手なため、場面によっては使いづらいと感じる方も少なくありません。「黒」は、そのような方に人気のあるベゼルカラーです。
ビジネスシーンにも合う落ち着いたデザインですが、シンプルかつスタイリッシュな印象があるのでカジュアルな服装にも合わせやすいでしょう。オン・オフを問わず使いやすいベゼルカラーだといえます。
「黒×赤」は、ステンレス製GMTマスター Ⅱの専用ベゼルとして登場したカラーです。当時は「青×赤」と「黒」のGMTマスター Ⅰも販売されており、「黒×赤」はGMTマスター Ⅱの「顔」ともいえる配色でした。
このベゼルカラーは「コーク」というペットネームで親しまれてきましたが、現行モデルにはラインアップされていません。そのため、現在ではヴィンテージロレックスの愛好家から注目される存在になっています。
「黒×青」は2013年に登場したベゼルカラーで、ペットネームは「バットマン」です。「青×赤」よりもインパクトを抑えながら、「黒」よりも存在感のある配色だといえるでしょう。
このベゼルカラーではGMT針にも青が使われており、よりクールな印象を与えています。
「茶×金」は、オイスタースチールとゴールドを組み合わせた「コンビモデル」に採用されているベゼルカラーです。オイスタースチールはステンレス素材の一種で、耐蝕性に優れています。
インパクトの強い赤ではなく茶色を採用した配色が、ゴールドの上品さを引き立てているデザインです。
「茶」がおもに採用されているのは、全体がゴールド素材になっている「金無垢モデル」です。GMTマスターのなかでも上位に位置する、特別なベゼルカラーだといえるでしょう。
「黒×茶」は、2018年に追加された新しいベゼルカラーです。素材に「エバーローズゴールド」を使用するモデルのベゼルに採用されています。
エバーローズゴールドはピンクゴールドの一種で、長く使用しても変色しにくい特徴があります。
GMTマスター Ⅱのブレスレットには、「オイスター」と「ジュビリー」の2種類があります。それぞれについて見ていきましょう。
「オイスターブレスレット」は、1930年頃からロレックスの腕時計に使われているブレスレットです。パーツが3列に連なっている様子から、「3連ブレス」とも呼ばれています。
シンプルでクセのないデザインのため、ビジネスシーンによく馴染むでしょう。堅牢性に優れており、壊れにくい点も魅力です。
「ジュビリーブレスレット」は、1945年に「デイトジャスト」コレクションとともに発表されたブレスレットです。オイスターブレスレットが3列なのに対し、こちらは5列あるため「5連ブレスレット」とも呼ばれています。
パーツが小さいため腕によくフィットし、見た目も華やかなのがジュビリーブレスレットの特徴です。冠婚葬祭やパーティーなどのフォーマルなシーンで使い勝手がよいでしょう。
なお、販売価格はオイスターブレスレットよりもジュビリーブレスレットを採用したモデルの方がやや高い傾向があります。
ここからは、GMTマスター Ⅱの人気モデルを、使われている素材から以下の3種類に分類して紹介します。
一般的に、高級腕時計に用いられるステンレススチールは「SUS316L」という素材です。これに対して、ロレックスの腕時計に使われているのは「SUS904L」というステンレススチールで、これが「オイスタースチール」と呼ばれています。
ロレックスのオイスタースチールには、非常に堅牢で耐蝕性にも優れているという特徴があります。オイスタースチールを使用したGMTマスター Ⅱのなかから、人気の高いモデル5つを見ていきましょう。
オイスタースチール製のGMTマスター Ⅱとして、初めて「青×赤」ベゼルを採用したモデルです。また、ジュビリーブレスレットが採用された点も、本モデルの特徴として挙げられるでしょう。
ジュビリーブレスレットは、おもにドレスモデルに用いられてきました。しかし、GMTマスターはスポーツモデルに属します。この点を疑問視する声が上がると思われたものの、結果としては、付け心地の良さや見た目の美しさから評価を高めることになりました。
2019年に発表された新モデルです。上記「Ref.126710BLRO」のスペックを引き継ぐ形で、「黒×青」ベゼルのアップデートを果たしました。
当初はジュビリーブレスレットのみでしたが、2021年にはオイスターブレスレットのモデルも追加されています。
「黒×青」のベゼルを搭載した、上記「Ref.126710BLNR」の1つ前にあたるモデルです。2013~2019年に製造されました。
本モデルは、発表直後から大きな人気を博したことでも知られています。ロレックスの数ある腕時計のなかでも、市場での需要が高い状態が続いています。
2007年に登場した「黒」ベゼルのモデルです。ほかのスポーツモデルに先駆けてセラクロム製のベゼルを採用したことで、GMTマスター Ⅱの人気の火付け役になったとされています。
幅広い年代のビジネスマンから支持されるのは、その高級感からでしょう。しかし、2019年には生産終了が伝えられ、「黒」のベゼルはオイスタースチールの現行モデルからも消滅してしまいました。そのため、本モデルの希少性は日増しに高まっています。
2022年に発表された、比較的新しいモデルです。レフティ仕様となっており、リューズが左側に配置されています。また、リューズと合わせるように、日付窓の位置も反転しました。
ベゼルには、従来にはなかった「黒×緑」の配色が採用されています。その斬新なデザインから、時計業界でも注目を集めているモデルです。
GMTマスター Ⅱには、オイスタースチールにゴールドを組み合わせた「コンビモデル」もあります。そのなかから、ここでは2つのモデルを紹介します。
2018年に発表されたコンビモデルです。素材にはオイスタースチールと、2005年にロレックスが独自開発した18Kであるエバーローズゴールドが採用されました。
この2つの素材の組み合わせは、「エバーローズロレゾール」と呼ばれるものです。ここに「黒×茶」のベゼルが加わり、レトロで上品な雰囲気を醸し出しています。
こちらは、オイスタースチールにイエローゴールドを組み合わせたコンビモデルです。2006~2019年に製造されました。
ベゼルカラーには「黒」が採用されており、ゴージャスでありながら上品なデザインが特徴的です。また、ブレスレットに空洞ではなく無垢のコマを使用することで、高い堅牢性を実現しています。
GMTマスター Ⅱのうち、素材にゴールドが用いられた「金無垢モデル」を2つ紹介します。
なお、金無垢モデルとは、ケースやブレスレットにエバーローズゴールドやイエローゴールド、ホワイトゴールドなどの金素材だけが使われているモデルのことです。
「金無垢」は本来「純金」を意味する言葉ですが、腕時計の場合は金にほかの金属を混ぜた素材を指します。
2018年に発売された、エバーローズゴールドを素材とするモデルです。「黒×茶」のベゼルとブラックダイアルの組み合わせはゴールドとも相性が良く、ゴージャスな仕上がりになっています。
ロレックスの金無垢モデルのなかでも、人気の高いモデルだといえるでしょう。
2023年3月に登場した、イエローゴールドを素材とするGMTマスター Ⅱの新作モデルです。
ベゼルには新色の「黒×灰」が採用されており、黒がナイトタイムを、灰がデイタイムを表します。従来のツートンカラーとは雰囲気の異なる、シックな仕上がりのデザインです。
GMTマスター Ⅱは、ロレックスのなかでも人気の高いコレクションです。中古市場でも需要があるため、人気モデルやレアモデルになるほど高額での取引が期待できます。
お手持ちのGMTマスター Ⅱを「できる限り高値で売却したい」と考えている方もいるでしょう。そのためには、買取価格が高くなりやすい円安のタイミングを狙うのがおすすめです。
「どれくらいの金額で売れるのかわからない」という場合は、買取査定を依頼して価値を確かめてみるのがよいでしょう。
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